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今とこれからの教育

003 self-introduction

北海道生まれ。奈良県立高等学校 国語科、情報科の教員 20年。奈良県教育委員会 指導主事・主幹等 17年。2021年より奈良教育大学教職大学院准教授。2024年より奈良市教育委員会スクールDXプロジェクトマネージャー。

What I want to say

学校には先生と児童生徒がいます。

学校を見守り支える人たちの思いがあります。

先生と児童生徒は、成人か未成年か、指導者か学習者か、仕事か学業か、の違いこそあれ、少なくとも「先生」という存在は、教える人ではなく学ぶお手本であるべきで、学ぶ人の力を引き出すための存在です。

学校は、教える教わるの「教校」ではありません。

それぞれが、自分の良さを発見するために、自分らしくまなべる場だから「学校」と名づけられたのです。

自分がまなびたいことをまなぶための手段として、アナログかデジタルか、リアルかバーチャルか、公か私か、学校か学校外か、自分でやったのか他人に助けてもらったのか…そんなことは一切関係ありません。

学習者が今もっている知識や技能をシェアしながら、良好な人間関係と安心できる環境をつくり、一緒に幸せを感じ、心とからだが自分らしく健康であること。Well-being。

自分がどう生きたいのか、今の自分に何ができるのかを考えてみることが、まなびの最初の一歩です。

Each ask

(1)これはインターネットに接続して見ることができる、Adobe Expressで作成しているWebデジタル資料です。「この機会を担当する方の事務負担の軽減」「ペーパーレス」「終わってからも新しい情報を提供しつづける資料」をめざしています。インターネットの接続環境によっては表示までに時間がかかります。お手元のパソコンやスマートフォンなどでご覧ください。

https://new.express.adobe.com/webpage/HoLGFZ3UVkPDt?

(2)オンライン参加の場合、画面・音声のオン・オフは主催者の指示に従ってください。

(3)無断で録画・録音することはご遠慮ください。必要な場合は事前にご相談ください。

(4)このWeb資料は、出自を明らかにし、改変せずにそのまま提示していただくことを条件に、営利目的でない限り、授業、講演、研究会、勉強会等で、私に許諾を得ることなくご利用いただいて結構です。

(5)受講前にインターネットの接続状況をご確認ください。

接続速度を確認しましょう
What is DX?
010_DXの語源
011_2022年2月 DXの定義を再策定
What is DX in education?
013_学校教育のDXとは
Comparison of IT and DX
014_ITとDX
Information and Communication Technology
015_ICTの教育的捉え方
016_2020年代の教育のICT
生きるとは情報を得ること
Social Change
022_「Society5.0とは」一般社団法人日本経済団体連合会Webサイトより
023_社会変化のイメージ
024_国土交通省国土計画局データより作成
025_国土交通省国土計画局データに基づく80年後の日本社会

江戸時代の松尾芭蕉の俳諧理念の一つで、「不易を知らざれば基立ちがたく、流行を知らざれば風新たならず」という考えに基づいています。変わらない真理の中にも新しい変化を取り入れようという考え方です。

伝統を大切にしつつ、時代に応じて新しいものを取り入れていくことであり、古きよきもの=不易、新しくはやりのもの=流行という言葉の意味ではありません。同じことを繰り返して歳月を重ねていくだけでは古びてしまいます。いつまでも変わらない大切な本質的なものを伝えていくためには、そのときどきの新しみを求めて変化を重ねて受け継いでいく流行性こそが不易の本質であり、不易と流行とは根元において一つであり、それは風雅の誠に根ざすものだ、ということを表しています。

026_GIGAスクール構想の理念
日本の教育のあゆみ
近世の教育「寺子屋・藩校・私塾と郷中教育」
明治期の教育「学校の誕生」

明治時代になり、日本は西洋式の教育制度を取り入れることを決め、これまでの寺子屋方式の個別&協働的な学習スタイルから、優秀な先生がたくさんの子どもたちを教えることができる一斉学習を推進するために、明治5(1872)年に「学制」が発布され、最新の教えるための教具(ICT)として黒板や石板などが導入されました。文部省から出されている「小学教則」には、「石盤を使用した綴字(かなつかひ)」の授業法が記載されています。石板は、主に習字や書き取りの授業で用いられ、一般的に使われていた「石板」は木枠にはめこまれています。写真の「石板」には左右に2つの孔があり、ひもを通して使うこともあったようです。石板は、ろう石を丸く削った石筆で表面に文字や絵などを書いて使います。書いた文字や絵は布で拭けば消えるので、何度でも書くことができ、現在のノートのような役割をしていたものです。高価なことから購入できない児童も多く、学校で用意したものを貸し出していました。山梨県内のある小学校の年表には「大正時代、ボール紙の表面を黒く塗って代用品としていた」という記載がありますし、明治9(1871)年「三重県小学規則」の中の「下等教則第八級」には、「習字最初石盤ニテ仮字ノ字形ヲ教ヘ次ニ習字手本或ハ小学習字帖ヲ与ヘテ書法ヲ教フと「石盤」についての記述が見られます。明治初期には石板が学校教育の中に取り入れられていたことがわかります。

大正期の教育「2つの考え方の対立」
昭和期の教育「2つの戦争の時代」
平成期の教育「先生も一緒に最適な解を探す時代」
令和期の教育「自分で考え自分で決める時代」

ありのままの自分で

自分の力で

自分に合ったまなび方で

一緒に学びたい人とまなぶ

学びの7段階

1. なになに期

「これはなに?」「それはなに?」

2. なぜなぜ期

「なぜ?」「どうして?」

3.わからない期

「むずかしい」「できない」「むり」

4.いやいや期

「いやだ」「きらい」「おもしろくない」

5.やりたい期

「もっとやりたい」「もっとしたい」「やってみたい」

6.ほっといて期

「自分でやる」「向こうにいって」「うるさい」

7.いっしょにやりたい期

「教えて!」「手伝って!」「もっと聞きたい!」

self-introduction
100_北海道で生まれました
101_実家は牧場です
103_馬と共に育ちました
105_生まれが「馬」、今の生活の場が「鹿」
110_国語科の教員として
生成AIの登場

私たちの目の前に現れた生成AIは、これまでの情報技術の進展とは異なっています。まるで産業革命のときのように私たちの生活に大きな変革をもたらしはじめています。ただ、この変革に対する人々の態度は、これまでの生活を守ろうとして新旧が闘った過去の産業革命とは違って、前向きなものとして広がっている傾向があります。この革命がもたらす影響は教育界も例外ではなく、教師が活用するだけでなく、子どもたちも活用することになるため、デジタル社会でたくましく生きていくための能力をどのように育てていくべきか、いよいよ人間が本格的に情報を活用する時代の幕開けになるかもしれません。

出所:日経パソコン「教育とICT」25(2023.日経BP社)より引用
出所:日経パソコン「教育とICT」25(2023.日経BP社)より引用
出所:日経パソコン「教育とICT」25(2023.日経BP社)より引用
出所:日経パソコン「教育とICT」25(2023.日経BP社)より引用
出所:日経パソコン「教育とICT」25(2023.日経BP社)より引用
学校教育で生成AIを活用する場合の留意点

104_奈良公園の中にある奈良教育大学の鹿はカンガルーにもなります

奈良の言葉

Teaching History
Number of lessons observed

2623 lessons

Number of teacher training sessions

889 times

Total of 44,211 people

Guidance for graduate students of teaching profession

382 Lectures

Of these, 201 were conducted online.

Total of 26,891 people

Guidance for graduate students of teaching profession

教員をめざす学生の指導やまなび続ける現職教員の応援

Education in other countries

日本の教育の何がすごいのか

108_4憶人の祈りの国「インドネシア」での教育に関するエピソード
109_受験戦争が激しいIT先進国「韓国」での教育に関するエピソード
110_日本の教育に憧れるヨーロッパのエピソード
My impressions compared to education in other countries
  1. 先生と保護者の仲がよい&苦情がほとんどない
  2. 指導者より学習者の学ぶための負荷が大きい
  3. 教科書の内容が指導用ではなく学習用で子どもが自分で勉強できる
  4. 先生は楽しませようと努力している
  5. 先生のトークの多くは指導内容ではなくエピソード
Current situation in Japan
203_日本企業と外国企業のM&A (出典:レコフデータ)
216_外国からの対日直接投資 (出典:日本貿易振興機構Webサイト)
218_訪日外国人旅行者数・出国日本人数の推移 (出典:日本政府観光局)
228_これからの教育は何をしていこうとしているのか「文部科学省 次期教育振興基本計画中教審部会総論」より
学校の課題_不安・不満・疑問
304_学校の先生の不安や心配はなにか
保護者の不安・不満・疑問

日本のICT教育は他の先進国に比べ遅れているといわれていますが、学校は、世界水準へ早く到達するために、どんなことを工夫されていますか?海外ではどのような教育がおこなわれていますか。ICTを使った教育をしている学校としていない学校があります。使われていない学校は、どのようなことを心がけて学ぶべきなのか教えてほしいです。先生に対するICT教育はどのように行っているか知りたいです。子どもが成人した時に、どんな職業が増えるのか減るのか知りたいです。核家族化も進み、個人主義が浸透して、まずは自分がちゃんとしなきゃということで自己責任が大きくなる中、人づきあいが減って家庭の教育力が落ちていると言われています。学校教育に影響が出ているかどうか知りたいです。OSについて、会社等ではWindowsが多いですが、学校ではChrome OSが多いようです。結局、異なるOSの使い方は、個人で習得していかなければならないのでしょうか?コロナ等で登校できないとき、自宅でオンライン授業を全教科受講することをなぜ選択できないのでしょうか。コロナ禍で3年目に入っているので、体制を整えてほしいです。子どもが自宅でオンラインで全教科受けられるようにしてほしいです。教育を受ける権利はあります。何がよくて、何がダメなのかを教えるのが学校だと思います。どのような指導がされているのか知りたいです。私たちが、何をすればいいか、何ができるかを知りたいです。

学校の先生に対する意見

学校の先生の多くは教育学部出身で、昔でいう「文系」ですよね。人を育てる立場として心もちを大切にするので、何かと感覚的な説明が多いように感じます。経験に基づいたお話は説得力もあるし現実として理解もできますが、可視化された根拠も一緒に示さないと、どこか納得できない部分がつきまとうのですが、いかがでしょうか。学校の授業では、子どもたちに対して、ご自身が学んだことや知っていることを教える立場として、「正しいことを教えたい」「間違うことはよくない」を前提に、「理想の先生を演じようとしている」ように見えます。教育の専門職として実践を積んでいて、子どもたちのことを一番よく知っているはずですが、それを研究として公表・共有することが少なく、自分が知らないこと、苦手なことに対して遠ざける傾向が強いように感じます。謙虚でプライドが高い、そんなイメージをもってしまうのですが、なぜでしょうか。「いい先生はどんな先生ですか」「いい授業はどんな授業ですか」と訊ねても、感覚的な答えしか返ってこないのは、学校教育の世界でそのようなことは議論されていないということでしょうか。「いい先生、いい授業、それはそれぞれの考えや子どもたちの実態によって違うので、みんなで議論できるようなことでもないし、そんなに意味はない」という発言で終わることもありますが、そこを突き詰めないのはなぜでしょうか。

近未来の教育
402_子どもの情報活用能力が高まると先生はどう思うか
404_学校のデバイスをどこでも自由に使えるとどうなるか

OECD Learning Compass 2030(日本語訳)【2:30】

「令和の日本型学校教育」の構築を目指して【23:31】

What is academic ability?
504_学ぶために必要な力は何か
501_学力の三要素はなぜ三要素なのか
505_授業づくり
506_授業の流れ(2024.6.5 教育データの利活用に関する有識者会議高橋委員資料)
What is problem-solving ability?
520_問題発見
521_探究学習の基盤
524_STEAM教育とは何か
  1. 領域に縛られず横断的・総合的に取り組む
  2. 実生活に関わり社会実現を目指す
  3. 探究と創造のためにあるべき姿を描く
  4. 試行錯誤して問題を解決する
  5. 分析して課題を設定して解決する
520_問題解決能力とは何か
612__先生は学習時間も休養時間も不足している(奈良県教育委員会「先生の働き方調査」)
624__先生は勉強の機会がとれない(奈良県教育委員会「先生の働き方調査」)
625__先生は先輩から学ぶしかない(奈良県教育委員会「先生の働き方調査」)
Nara Prefecture Challenge
630_GIGAスクール構想で教員の指導力はどう変化したのか

奈良県の先生に「全国一律で同じ整備をしたのにもかかわらず、私たちの奈良県だけが急激に伸びたのは、なぜだと思いますか?」と質問したところ…

657_先生たちの回答結果
658_教員研修の変化
Promoting understanding among parents and local residents

YouTubeで、小中学生の保護者と県教育委員会幹部(私)が、オンラインで60分間の鼎談を行いました。Live配信・録画・動画テロップ・提示資料・編集・公開、すべて出演している方がしてくださいました。

What's happening in the world of education?
702_学力は結局保護者の財力なのか
704_東京でしか勉強できないのか
The reality of Japanese children
710_教室にいる子どもの特性はどうなっているか
711_子どもたちの年齢発達と学力の格差はどれくらいあるか
712_子どもたちの家庭の環境差はどれくらいあるか
713_学校の指導の考え方はどのように変化するか
716_GIGAスクール構想前、当時の奈良県が目指した教育の情報化の狙いは
Utilization of educational data
800_教育データとは

教育データの利活用に関する有識者会議資料

803_教育効果をみとるときの具体的な指標例
Digital and Analog
810_DXとは何か
812_デジタルとアナログの違い
When ICT is useful for education, it is more about output than input.
820_先生は何をどう見とるのか
Digitalization of Education
822_インターネットを活用するリスクは何か
830_MEXCBT(メクビット)とは何か
832_今、ICT活用で困っていること
834_教育データ利活用の目指すべき姿
836_教育データ利活用ロードマップ
838_教育データ利活用ロードマップの全体イメージ
School teacher
  1. 子どもたちの目を見て話す
  2. 一緒に勉強してくれる
  3. いつも誰に対しても同じ
  4. 勉強している
  5. 趣味がある
  6. 子どもファーストではない
841_小中学生が感じていること
843_中学生が感じていること
What is a class?
850_授業場面のみとり
852_授業行為の分析
854_中学生のICT活用の反応
856_ICT活用の評価方法

A チャレンジさせて 失敗させる

B 困らせて 支援する

C 迷わせて 甘えさせる

D 選ばせて 決めさせる

E 今はできないことをさせてみて 努力させる

F 見守って 待つ

G 表現させて なれさせる

H びっくりさせて 笑わせる

I 考えさせて 愉しませる

J 夢を与えて ワクワクさせる

K 身につけたことで 助けさせる

L 学んだことを 知らない人に伝えさせる

GIGA Schools: From "Concept" to "Returning to the Basics of Education"

GIGAスクールとは何かを説明できますか。

861_ICT活用に関する教員研修等を受講した教員に対するアンケート(N=1275)
Children in 2020
873_ゲームで遊ぶ日本の子どもたち
875_チャットを使う日本の子どもたち
877_勉強でICTを使わない日本の子どもたち
878_交流でICTを使わせない日本の教育
880_2歳と4歳。
881_2年生と4年生。
Assessment
884_主体性とは何か
885_主体的に取り組む態度の評価方法
Recent guest teacher classes

以下は、実際の授業で「学校外から」「遠隔で」「ゲストティーチャーで」「授業の導入を担当」をしたときの内容です。

  1. 小学校1年生国語「世界一おもしろい絵本のおはなし」(15分)
  2. 小学校4年生算数「かたちってなんだ?」(20分)
  3. 小学校5年生国語「漢字博士になる方法」(15分)
  4. 小学校5年生国語「四字熟語を知ろう」(15分)
  5. 中学校2年生国語「自分へのお手紙」(20分)
  6. 中学校1年生国語「自分が大切にしている物からの手紙を読もう」(15分)
  7. 高校1年生情報「みなさんの周りの風景を変えてみましょう~情報とは何か」(15分)
  8. 高校3年生国語「平家物語の中で一番悪い人」(20分)
The significance of using devices
887_情報端末の活用ステップ
Practice Introduction
903_デジタルノートを作ってみた
904_プレゼンテーションを作ってみた
906_はじめてのオンライン授業
907_親の願い
909_管理職がチャレンジする
910_多様性の重視
912_遠隔で定期テストを受ける1
913_遠隔で定期テストを受ける2
914_遠隔で定期テストを受ける3
Prefectural joint procurement
Changing ways of learning
915_小学校1年生のプログラミング授業の様子
916_小学校2年生のプログラミング授業の様子
917_小学校3年生のプログラミング授業の様子
918_小学校4年生のプログラミング授業の様子
919_小学校5年生のプログラミング授業の様子
920_小学校6年生のプログラミング授業の様子

小学生でこのレベル!

とすると、教職大学院生はどんなレベルなのか!

921_朝の会の様子
922_防災体験学習の様子
924_防災学習&社会&総合的な学習の時間の様子
925_防災学習&社会&総合的な学習の時間の様子
926_防災学習&社会&総合的な学習の時間の様子
927_4年生の国語の授業の様子
928_4年生の国語の授業の様子
929_4年生の国語の授業の様子
930_4年生の国語の授業の様子
933_クラウド活用
935_中学校2年生 社会の様子
936_中学校2年生 社会の様子
937_小学校1年生算数の様子
938_遠隔で実施した理科&社会&総合的な学習の時間の様子
939_遠隔で実施した理科&社会&総合的な学習の時間の様子
940_5年生の社会の授業の様子
942_中学校1年生の美術の様子
943_中学校1年生の美術の様子
944_中学校1年生の美術の様子
945_小学校5年生の家庭の授業の様子
946_小学校6年生 国語&家庭の様子
947_小学校6年生 国語&家庭の様子
948_体育の様子
949_プログラミング学習の様子
950_部活動の様子
951_部活動の様子
952_部活動の様子
Final check

ICTが文房具になっているかどうかを、一瞬で見極める方法があります。

990_3人のうちで誰が一番ICTスキルが高いでしょうか。
991_手前の子は、ICTスキルレベルは高いでしょうか、低いでしょうか。
CREATED BY
Seiji KOZAKI

Credits:

This web page was produced by Seiji Kozaki Photo:Seiji KOZAKI

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