マサチューセッツ大学の重量挙げチームが、150名乗りのジェットブルー航空機を引っ張った。チームはがん療法の研究のために合計5000ドルの資金を集めることを目指した。
9月23日、部員18名が参加した「プリング・フォア・ホープ」はジェットブルー航空主催で毎年開催される、がん療法の研究資金を集めるためのイベントである。ボストン・ローガン国際空港の滑走路で行われた。参加チームごとに150名乗りの飛行機を引っ張り、24フィート動かすのにかかった時間を競い合うというものだ。
アメリカがん協会(ACS)のウェブサイトによると、参加チームはそれぞれ11月1日までに5000ドルの資金を集めなければならない。アメリカがん協会とは1913年に設立された米国の非営利団体。情報提供、患者支援、がんに関する調査研究を通して、がん患者数を減らすことを経営理念としている。
参加チームはそれぞれ2回ずつタイムを測定した。優勝したのはジェットブルー航空の整備士によるチーム。記録は9.10秒だった。
マサチューセッツ大学は17チーム中5位。記録は10.20秒だった。腫瘍患者のがん研究・治療のための資金は、既に3811ドルに達した。クラブで書記を務めるアマンダ・カーリズルさんは、「チームにとっても素晴らしい経験だった。チームのメンバーの多くが、家族や友人の闘病を目の当たりにし、がんに影響を受けている。チームの力をこのような形で発揮することができてとても嬉しかった」。
さらに、カーリズルさんは続けた。「私たちは日々の学校生活やクラブでの練習に追われ、健康的な生活を送ることができない人達のことを忘れてしまいがちだ。このイベントに参加したことで、がんと闘ってきた人々が乗り越えてきた困難について直接聞くことができ、私たちにとって貴重な経験となった」と話した。
がんの闘病経験のある家族や友人を持つチームリーダーのプレストン・トゥルーデューさんにとって、イベントに参加したことは有意義な経験となった。「実の母親のような存在だった親友の母親が乳がんで亡くなり、彼女の夫もがんの闘病経験がある。私の祖母もがんで亡くなった。がんで苦しんだ親友と家族、そして私自身が感じた心の痛みを、がんの調査研究や治療のための資金を集める手助けをすることで、和らげようとしているのかもしれない」と語った。
マサチューセッツ大学のチームは、11月1日までの間、ACSのウェブサイトで資金を集めることを予定している。チームのソーシャルメディアでは、25ドル以上募金した者の中から抽選で、ジェットブルー航空のチケットの往復券2枚が無料で当たることを宣伝している。
カーリズルさんは語った。「私たちのチームは、『協力』という言葉を大切にしている。あのジェットブルーの航空機を引いたとき、この言葉が一瞬にしてよみがえった。たった一人では決して引っ張ることができなかっただろう。皆の協力があってこそ、私たちはあの飛行機を10秒で引っ張ることができたんだ。」と。
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(写真は重量挙げチームの提供により掲載)
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UMass Powerlifting Team